一人暮らしを始めてから15年ほどの間に、引っ越しを3回経験しました。そのたびに一番悩まされたのは、家具や家電よりも寝具の扱いです。マットレスや枕は壊れているわけではないので、なんとなく次の部屋にも持っていきがちですが、部屋の広さや日当たり、湿気の条件が変わると、それまで快適だったはずの寝具が新しい部屋には合わなくなることがあります。在宅ワークをしている場合は、寝る場所と作業する場所の距離感まで含めて見直したいところです。引っ越しは荷物を減らすためだけの作業ではなく、今の自分の睡眠環境をリセットする機会でもあります。この記事では、何度か引っ越しを経験してきた立場から、引っ越し前後で寝具をどう見直せばいいかを整理していきます。
この記事を書いた人:ちき(快眠ヒルズ編集長)
一人暮らし歴は約15年、その間に3回の引っ越しを経験しました。引っ越しのたびに部屋の広さや収納事情に合わせてマットレス・枕・掛け布団などの寝具を一から見直し、入れ替えてきました。現在は結婚し、一軒家で暮らしていますが、一人暮らし時代に培った「限られた予算とスペースでも後悔しない寝具選び」の視点は今も変わらず、メーカー公式情報や第三者のレビューといった一次情報をリサーチしながら、実生活に基づいた記事を執筆しています。
引っ越し前に確認すること
荷造りを始める前に、まず確認しておきたいのはマットレスのサイズと新居の搬入経路です。玄関や廊下の幅、階段の踊り場、エレベーターの奥行きなど、実際に運ぶルートを具体的に思い浮かべてから梱包に取りかかると、当日「入らない」と気づいて慌てる事態を避けやすくなります。合わせて、新居の寝室スペースに今のベッド・マットレスのサイズがそもそも収まるかどうかも、早めに測っておきたいポイントです。
もうひとつ、見落としがちなのがマットレス自体の状態です。使用年数がどれくらいか、へたりやへこみ、こもったようなにおいがしないかを、荷造りの前に一度チェックしてみてください。かなり傷んでいるものを無理に新居まで運んでも、結局そこで買い替えることになり、運搬費と購入費の両方がかかってしまいます。
費用の面では、引っ越し業者の見積もりに「マットレスなど大型荷物の追加作業費」が含まれているかどうかも確認しておくと安心です。ここまでの内容は、枕・掛け布団・敷きパッドなど寝具一式のうち、どこまで運びどこから処分するかを判断する材料にもなります。
持っていくべきか、処分して買い替えるべきか判断するポイント
一人暮らしの引っ越しでは、運搬を手伝ってくれる人がいないぶん、「運ぶコスト」と「買い替えるコスト」を自分ひとりで比較する必要があります。私自身、3回の引っ越しのたびにこの判断で迷ってきましたが、結局は次のような視点で考えると答えが見えやすくなります。
まず、マットレスの厚みや重さが一人での持ち運びに現実的なサイズかどうか。引っ越し業者にマットレスを依頼すると、手吊り作業や分解・組立てなどのオプション料金が加算されるケースもあります。新居がワンルームで在宅ワークの作業スペースも兼ねる場合は、ベッドサイズを小さくしたほうが部屋を広く使えないかも考えたいところです。そして使用年数がおおむね5年以上で、購入時期の記憶が曖昧なほど古いマットレスなら、買い替えを検討する材料になります。処分する場合は、粗大ごみとして出す自治体のルールや収集日を、引っ越し日までに間に合わせられるかも早めに確認しておきましょう。
大型家具・家電の引っ越しでは、手吊り作業やクレーン車作業、分解・組立てなどに数千円〜数万円の追加費用がかかることがあり、オプション費用の扱いは業者によって異なるとされています。出典:生活110番「引越しで大型家具だけ・家電のみ送りたい!費用相場と限界まで料金を安くするコツ」
| 持っていく場合 | 処分して買い替える場合 | |
|---|---|---|
| 費用 | 運搬費・追加作業費がかかることがある | 処分費+新品購入費がかかる |
| 手間 | 梱包・搬出入の調整が必要 | 粗大ごみ手続きと新居での搬入待ちが必要 |
| 衛生面 | 使用年数次第で気になる人もいる | 新品にリセットできる |
| 部屋への適合 | 新居のサイズ・用途に合わない可能性がある | 新居に合わせて選び直せる |
「もう運ぶには古すぎる」「サイズが新居に合わない」と感じたら、まず処分方法から確認しておくとスムーズです。粗大ごみの出し方や回収までの流れはマットレスの捨て方完全ガイドで詳しく解説しています。一方、新居で寝具を新しく選び直したい場合はマットレスおすすめ比較ランキング【一人暮らし向け】を参考にすると、一人暮らしの部屋に合うサイズやタイプを絞り込みやすくなります。

「持っていく」と決めたら|梱包方法を比較する
持っていくと決めたら、次に迷うのが梱包方法です。選択肢は主に3つあります。
ひとつは、布団を購入したときの収納袋をそのまま使う方法です。サイズがぴったりで通気性の良い不織布素材のものが多く、追加の道具が要らない手軽さがあります。ただし引っ越しを繰り返しているうちに袋自体が劣化していることもあるので、破れがないか出発前に確認しておきましょう。
ふたつめは、掃除機で空気を抜いて圧縮する布団圧縮袋です。かさが大幅に減るため車や自分の手で運びやすくなりますが、注意したいのは「引っ越し後、圧縮したまま長期間放置しない」ことです。圧縮状態が続くと羽毛や綿がへたりやすくなるほか、湿気がこもってカビやダニの原因になることもあるので、新居に着いたらできるだけ早く開封して空気を含ませてあげてください。
みっつめは、引っ越し業者が用意している布団袋を借りる方法です。無料の場合と有料の場合があるため、見積もりの段階で確認しておくと当日慌てずに済みます。
「処分する」と決めたら|具体的な処分方法の選択肢
一方、処分して買い替えると決めた場合も、方法はひとつではありません。
最も一般的なのは、お住まいの自治体の粗大ごみ収集を利用する方法です。ただし申し込みから収集日まで数日〜数週間かかる自治体も多いため、引っ越し日の直前に気づいて慌てないよう、早めにスケジュールを確認しておくのが安心です。
収集日を待てない場合は、自治体のごみ処理センターへ直接持ち込む方法もあります。即日対応できる分、車での運搬が必要になる点は考慮してください。
急いでいる、または自分で運び出すのが難しい場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。ただしこの分野には無許可で営業している業者も存在するため、依頼する際は自治体の許可を得ている業者かどうかを必ず確認してください。
まだ使える状態であれば、リサイクルショップの買取やフリマサイトでの販売、あるいは団体への寄付という選択肢もあります。処分費用をかけずに手放せる可能性がある一方、引き取り手が見つかるまで時間がかかることもあるため、引っ越し直前の駆け込みには向きません。
最後に、引っ越し業者自体が不用品の引き取りサービスを行っている場合もあります。運搬と処分をまとめて依頼できる手軽さがあるので、見積もり時に「布団の処分も対応可能か」を一言添えて聞いてみるとよいでしょう。
引っ越し後に見直すこと
新居に落ち着いたら、寝具まわりも改めて見直しておきたいところです。私の場合、引っ越し先ごとに部屋の形も日当たりも違ったので、同じ配置がそのまま通用したことはほとんどありませんでした。まず気になるのがベッド・マットレスの配置です。窓際や結露しやすい壁の近くに寄せすぎると湿気がこもりやすくなるので、少し余裕を持たせた配置を意識してみてください。在宅ワークをしている場合は、デスクと寝る場所の距離が近すぎて、仕事モードと休息モードの切り替えがしにくくなっていないかも確認したいポイントです。直射日光や冷暖房の風が寝具に直接当たる位置になっていないかも、合わせてチェックしておきましょう。
そして、枕の高さが新しいマットレスの硬さや厚みに対して合っているかどうかも見直してみてください。マットレスを変えると、それまでちょうどよかった枕の高さが合わなくなることがあります。肩こりや首の張りを感じやすくなった場合は、マットレスまで買い替えなくても、枕だけ先に見直すという選択肢もあります。マットレスまでは買い替えなくても、枕だけ新しくして寝心地を整えたいという人には、枕おすすめランキング【肩こりに悩む在宅ワーカー向け】も合わせてチェックしてみてください。
引っ越し前後の持ち物チェックリスト
ここまでの内容を、荷造り前にさっと見返せるようにまとめておきます。
- マットレスのサイズと新居の搬入経路(玄関・廊下・階段・エレベーター)
- 新居の寝室スペースに今のベッド・マットレスが収まるか
- マットレスの使用年数、へたり・へこみ・においなど劣化のサイン
- 引っ越し業者の見積もりに大型荷物の追加作業費が含まれているか
- 枕・掛け布団・敷きパッドなど、何を運び何を処分するか
- 粗大ごみの自治体ルール・収集日が引っ越し日までに間に合うか
- 新居でのベッド・マットレスの配置(湿気・日当たり・デスクとの距離)
- 枕の高さが新しいマットレスの硬さ・厚みに合っているか
まとめ
一人暮らしの引っ越しでは、寝具の運搬や処分を自分ひとりで判断しなければならない場面が多くあります。3回の引っ越しを経験した今でも、寝具の見直しは毎回ちょっとした手間だと感じますが、それだけ新しい部屋での眠りの質に直結する作業でもあります。まずは引っ越し前のチェックで「持っていくか、処分するか」を整理し、迷ったときは費用・手間・部屋への適合性を比較してみましょう。古いマットレスを手放すならマットレスの捨て方完全ガイド、新居で新しいマットレスを選ぶならマットレスおすすめ比較ランキング【一人暮らし向け】、枕から見直したいなら枕おすすめランキング【肩こりに悩む在宅ワーカー向け】を参考に、新生活の睡眠環境を整えてみてください。


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